健康な歯をめざして<キシリトール>キシリトール (xylitol) は化学式 C
5H
12O
5 で表される、キシロースから化学合成|合成される糖アルコールの一種。天然の代用甘味料として知られ、最初はカバノキから発見されギリシア語 Ξυλον(Xylon、木)から命名された。北欧諸国で多用されている。旧厚生省は天然にも存在する添加物に分類している
[厚生省「表5 食品添加物の年齢別摂取量」マーケットバスケット方式による年齢層別食品添加物の一日摂取量の調査 (平成12年12月14日 厚生省) (日本食品化学研究振興財団)]。冷涼感があり、後味の切れが早い。スクロースと同程度の甘みを持ち、カロリーが4割低い。分子量は152.15である。また、加熱による甘みの変化がないため、加工にも適している。
医学適応・ う蝕
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キシリトールは口腔内の細菌による酸の産生がほとんどないことから非う蝕性甘味料として知られる。1976年にSheininらがフィンランドで行った実験をはじめとして、う蝕予防効果があることが証明されている。しかし、
キシリトール配合のガムなどによってう蝕が治るということはないとされている。現在の所、
キシリトールの再石灰化促進作用は証明されておらず、疑問視されているためである。現状では非う蝕原性であるが抗う蝕性であるとは言えない(ガムをかむことにより分泌される唾液による歯の再石灰化効果はあるものの、それは
キシリトールとは関係がない)。
・ 糖尿病
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キシリトールは上記の通り、スクロースに比べカロリーが4割低い。この他、スクロースより吸収速度が遅いため、血糖値の急上昇や、それに対するインシュリンの反応を引き起こさない。
・ 骨粗鬆症
:
キシリトールはまた、骨粗鬆症の治療に役立つ可能性が指摘されている。フィンランドの研究者グループは、研究のネズミで骨の弱体化が防がれ、骨密度が改善されたことを発見した。
[Mattila, P. T.; Svanberg, M. J.; Jamsa, T.; Knuuttila, M. L. (2002). "Improved bone biomechanical properties in xylitol-fed aged rats". Metabolism 51(1): 92–96. オンライン版アブストラクト][Mattila, P. T. (1999). "Dietary xylitol in the prevention of experimental osteoporosis: Beneficial effects on bone resorption, structure and biomechanics". Dissertation, Institute of Dentistry, University of Oulu. オンライン版]・ 急性中耳炎
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キシリトールのガムが急性中耳炎を防ぐのに役立つことを示した研究報告もある。
[Uhari, M. et al. (1998). "A novel use of xylitol sugar in preventing acute otitis media". ''Pediatrics'' 102(4): 879–974.]健康上の問題キシリトールは他の糖アルコールの大部分と同様、弱い下剤の働きをする。毒性は特に無いとされる。
その他イヌに対してはインシュリン過剰分泌を引き起こし、肝障害や低血糖発作を引き起こすことが知られている
[厚生労働省行政情報 食品衛生調査会関係資料 別添1 キシリトールの指定について]。獣医師による研究ではイヌが摂取した場合、多量のインシュリンを放出し肝臓|肝機能に影響がでるなど場合によっては生命に危険が及ぶとの報告もある。イヌ科の動物には、タマネギやニンニク同様に、
キシリトール入りのお菓子を与えないこと。
[Eric K. Dunayer, MS, VMD; Sharon M. Gwaltney-Brant, DVM, PhD, DABVT. (2006).: "Acute hepatic failure and coagulopathy associated with xylitol ingestion in eight dogs": オンァ]
i%$%sHG%"%V%9%H%i%/%H [キシリトールは犬に危険!?須崎動物病院編] ウシ、ヤギ、ウサギ、ヒヒについても
キシリトールの静脈投与により多量のインスリンが分泌されると報告されている。
参考文献外部リンク キシリトール - 「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
キシリトール基礎講座日本フィンランドむし歯予防研究会